週刊少年ジャンプで連載中の吾峠呼世晴の大人気マンガ「鬼滅の刃」は、2019年4月から9月にかけてテレビアニメも放送され、すでに劇場版が決まっているなど、いまだ勢いが衰えない作品です。
日本国内のみならず海外での反応もかなり良いみたいですが、「鬼滅の刃」の何が海外のマンガ・アニメファンを熱狂させているのでしょうか?
Contents
「鬼滅の刃」海外での反応 ザ・ジャパニーズな舞台設定
「鬼滅の刃」が海外で大きな反応を得ている理由のひとつは「日本らしい舞台設定」にあります。
具体的にどういうことなのか、この項目で詳しく解説していきます!
「鬼滅の刃」時代設定への海外の反応
「鬼滅の刃」の舞台は大正時代です。
大正時代といえば、日本に西洋の文化が急速に入ってきた時代ですね。
それまで日本では着物などの和装が主流でしたが、大正時代以降、若い女性を中心にワンピースなどの洋装がブームになりました。
そんな時代を舞台にした「鬼滅の刃」に登場する街並みや衣装は、和風と洋風がうまく混ざり合っています。
海外のアニメファンにとって、親しみやすさと新鮮さのどちらも兼ね備えている「鬼滅の刃」の舞台は、非常に受け入れやすいものだったのでしょうね。
「鬼滅の刃」海外での反応 敵は「鬼」。武器は「刀」。
「桃太郎」などの日本昔話でも出てくるように、古くから、鬼は悪の象徴として描かれることの多い存在でした。
そのイメージは海外にも広まっているようで、海外のカードゲームなどに出てくる「鬼」のキャラクターはどことなく和なイメージで描かれていることが多かったりします(笑)
また、刀は言うまでもなく「サムライ」のイメージですよね。サムライや、刀は、海外から熱い視線を集めるキーワードでもあります。
「鬼滅の刃」和と洋を組み合わせた衣装
登場人物の個性的な衣装も「鬼滅の刃」の魅力のひとつです。
鬼と戦う「鬼殺隊」の制服は洋装ですが、その中でも特に強い力を持った「柱」と呼ばれる幹部クラスのキャラクターたちは、みんな洋装の上に着物を思わせる羽織を羽織っています。
また、主人公である炭治郎の耳には花札のような耳飾りがつけられています。
時代設定がもし江戸時代だったら間違いなく「かぶき者」なんて呼ばれるスタイルですね!
つまり「鬼滅の刃」は「風変わりな着物を着た主人公が刀で鬼と戦う作品」なんです。
これで海外のアニメファンが食いつかないはずがありませんよね!
「鬼滅の刃」の海外での反応 王道だけど王道じゃないストーリー
近年のマンガやアニメの設定は、王道かつ斬新さが求められる傾向にあります。
海外での反応を見ると、「鬼滅の刃」は王道さと斬新さのバランスが絶妙なんだとか!
「鬼滅の刃」主人公・炭治郎のキャラクターが海外で大ウケ
・炭治郎は追い詰められたとしても、急に覚醒して強くなるタイプの主人公ではないよね。
どんな状況でも諦めず、冷静に物事を考えて、自分の現状で持っている全力を尽くして戦って勝利する。そして、そんなバトルの中で学び、修行では自分に足りない部分を考えながら、少しずつ成長していた。
見ていて本当に楽しい主人公だったよ。・少年アニメの主人公の中でも炭治郎が一番好きだ。
今回のエピソードでも思ったけど、彼は本当に純粋で真っすぐで優しいんだよね。他の主人公は信念がブレてしまったり、ひねくれたりした部分を持っている。
しかし、炭治郎の優しく真っすぐな信念は一度もブレることがなく一貫している。だから、見ていて清々しいし、私のことを最も前向きにしてくれるキャラクターだ。
https://imimemo.com/2019/09/29/post-715/より引用
炭治郎のキャラクターは、優しくて素直で家族思いという少年マンガの主人公にふさわしい設定です。
けれどいざ戦いの場面になると、圧倒的な力の差のある鬼を目の前に状況を冷静に見極め、足りない力を「頭で」カバーして敵に立ち向かっていく、頭脳タイプのキャラクターだったりするのです。
アメコミヒーローのような「苦悩しつつも本能で敵に立ち向かう正義の味方」像とは異なる点も、海外アニメファンの目に新鮮に映ったのでしょうね。
「鬼滅の刃」主人公の仲間たちに受け継がれた王道要素
炭治郎が持っていない王道要素は、炭治郎の仲間たちにしっかり割り振られています。 ふだんは怖がりで泣いてばかりの「我妻 善逸」(あがつまぜんいつ)は、絶体絶命のピンチに陥ったときに驚異的な力を発揮し、敵を倒します。いわゆる「キャラクターの覚醒」と呼ばれる王道展開ですね。
「嘴平 伊之助」(はしびらいのすけ)は、昔ながらの猪突猛進な熱血馬鹿です。頭で考えることなく、本能だけで戦うタイプですが、強大な敵にまったく歯が立たないことを自覚した彼が、生まれて初めての挫折を味わうシーンも少年マンガあるあるな展開だと言えます。
それぞれの個性がかなり際立っていて、見ていて全く飽きさせないよねw
個人的には、3人という人数もちょうどいいと思っている。あまり仲間が増えすぎてしまっても、それぞれのキャラクターが深掘りされにくくなるし、焦点も絞り辛くなる。
だから、今の3人の状態が最高に見えるね。
https://imimemo.com/2019/09/29/post-715/より引用
日本で「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ 」といったアメコミ映画が大人気なように、海外でも日本アニメの王道要素は安定した人気があります。
「鬼滅の刃」はただ王道一筋なわけではなく、新鮮さもしっかり兼ね備えている点が、海外アニメファンから高い反応を得ている要因のひとつだと言え流のではないでしょうか。
「鬼滅の刃」の海外での反応 アニメーション技術の高さが高評価!
「鬼滅の刃」の海外の反応を調べていると、アニメーション技術の高さを絶賛するコメントがかなりの割合を占めていました。
「鬼滅の刃」テレビアニメ化を担当したのは海外でも人気のufotable(ユーフォーテーブル)
テレビアニメ化を担当したのはufotable(ユーフォーテーブル)という日本のアニメ制作会社です。
ufotableは「Fate/Zero」や「空の境界」など、海外でも人気の高いアニメの制作実績を持つ会社です。
「鬼滅の刃」では、もっとも盛り上がる展開を迎える19話へ海外の反応は、まさに絶賛の嵐でした。
・目から涙がでてきた。今回のは本当にすごいものだった。
・今回のエピソードは、白井俊行が監督、絵コンテ、作画監督を担当することは知っていたから、とんでもなくすごいものがやってくるのはわかっていた。
だが、おお・・・今回のは本当にすごかった。ufotableはもはや他のアニメスタジオとは次元が違う。
・18週の間変わらないレベルの作画を出し続けたあとで、神作画のカードを切り、その持っている全てを遺憾なく発揮してきた。
「鬼滅の刃」技の表現方法が海外で大きな反応
主人公・炭治郎が繰り出す技には火と水のエフェクトが多用されますが、この火と水の表現方法が海外のアニメファンの間で話題になりました。
あの完璧なまでの円形のカット、炭治郎の炎と禰豆子の炎が合わさるところ、炎から発せられる光のエフェクト、頭が舞い上がり月にかぶさるところ、そしてそこで鳴り響く音楽。あの20秒間の映像はまさにびっくり仰天で、クレジットが流れ終わったあとでさえもしばらくの間あいた口が塞がらなかった。
「鬼滅の刃」のこのエフェクトは、大胆で力強い表現がまるで浮世絵みたいですよね。
「鬼滅の刃」メインテーマ曲は、海外でも有名なあの人が担当!
「鬼滅の刃」メインテーマ曲は、海外でも有名な梶浦由記さんが担当しているのです!
梶浦由記さんといえば「機動戦士ガンダムSEED」や「魔法少女まどか☆マギカ」など、
海外でも人気度の高いアニメ音楽を数多くて手がけた方です。
梶浦由記さんが関わっていることが分かったときの海外の反応がこちらです。
・ufotable+梶浦由記で既に注目度は高いと思う
・ufotable+梶浦由記”の文字を見て視聴確定したlol
https://anicai.jp/archives/5756より引用
・アニメーションは信じられないくらい良かったが、BGMも素晴らしい。
シーズン最高のエピソードだ。
このような海外の反応を見ると、「鬼滅の刃」がアニメ放送開始前から海外でも高い注目を集めていたことが分かりますね!日本人としてとても誇らしいです。
やはり日本のアニメは、海外から根強い人気があり日本のクリエーターたちの実力が見事です♡
「鬼滅の刃」海外での反応 まとめ
以上、海外アニメファンの実際コメントも交えながら、「鬼滅の刃」に対する海外の反応についてまとめてみました。
日本のアニメやマンガが海外から高い評価を受けるのは、日本人としてとても嬉しいことです。
それだけでなく、日本文化の要素がたくさん盛り込まれた「鬼滅の刃」は、ある意味日本だからこそ生まれた作品とも言えるので、嬉しさもひとしおですね!
みなさんも、海外にお友達がいる方はぜひ「鬼滅の刃」をおすすめしてみてください♪