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ブレイキング・バッド続編映画「エルカミーノ」ジェシーの行く果て・感想

ブレイキングバッド 映画 エルカミーノ

皆さんこんにちは♪2019年10月11日にNetflixで公開された、ブレイキング・バッドの映画版「エルカミーノ」は、世界中で大きな話題を呼んでいますね。

ブレイキング・バッドは、癌宣告された余命わずかな高校教師が、自分の医療費や家族への将来の為に副業として麻薬精製を始め、次第に取り返しのつかないことへとなり、悪に染まっていくという様な内容のTVドラマです。

そもそもBreaking Badの意味がなんだかご存知ですか?

Break Badは、道徳的、社会的モラルを放棄し、自分の道を進むという、日本語で言えばモラルを無視して、「道を外れる」という様なニュアンスです。

ブレイキング・バッドのストーリーも、始めは家族思いのごく普通な家庭を築いていた高校教師が、社会的モラルを放棄し、だんだんと悪の道に染まっていくという様子を描いています。

そのブレイキング・バッドの続編として、映画化されたのが「エルカミーノ」です。

エルカミーノは、ブレイキング・バッドで最後に生き残ったジェシー・ピンクマンのその後の人生を描いています。

過去にジェシーがマイクに対して、「もし自分が俺と同じ年齢だったらどこに行く?」という問いかけをし、「アラスカに行く」というヒントを得たジェシーが、過去と向き合い、アラスカへ逃亡するまでの物語です。

ちなみに、最後にジェシーが運転している車のナンバープレートには、マイクが言っていた「最後の開拓地 (The Last Frontier)」という言葉が書かれていますが、これはアラスカのことです。まさに、アラスカが最終目的地というジェシーの運命のことをいっている様ですね。

それでは、そんな大人気テレビドラマシリーズのブレイキング・バッドの続編映画である、「エルカミーノ」に関して見どころをお話したいと思います。

映画「エルカミーノ」の見どころ

ブレイキング・バッドより一変!変貌したジェシー

 

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 映画エルカミーノでまず驚くのは、ジェシーがテレビシリーズのブレイキング・バッドの時とは、一変違ったキャラクターに変貌しているところです。
テレビシリーズの、まだ臆病で、無知で、強がりだったころの彼とは全く違う、失うものが何もない、恐怖を感じない様な、強い男に変貌しています。
テレビドラマでの最終段階のジェシーは、監禁されて、体罰を受けて、これ以上にない様な恐怖と苦しさを味わってきただけに、本作エルカミーノにおいては、これ以上失うものは何もない余裕と、生きるか死ぬかどちらかしかない窮地にいる状況が、ジェシーを強く、何にも恐れない男として、テレビシリーズでは見られなかった格好良さをみせています。
テレビシリーズで見せていた、あのチンピラ加減からは想像もできません。

ブレイキング・バッドシリーズより深まった友情愛

 

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修羅場を潜り抜け、逃走したジェシーが、友人であるスキニーとバッジャーに助けを求めに行くシーン。
変わり果てたジェシーに戸惑うものの、彼らがジェシーの為にありったけのお金を出し、逃走してきた車を匿う姿は、感動ものです。
最後にスキニーがジェシーの「何で俺の為にここまでするんだ?」という問いかけに、恥ずかしながらもスラングを交え、「お前は僕のヒーローだから」と、ジェシーへの強い絆をみせます。
友人の為にリスクを賭けてそこまでできるのは、本当の絆がない限りできませんよね。ジェシーを犯罪者としてではなく、自分の人生のヒーローだと言えることは、ジェシーに強さと勇気を与えたはずです。

普通の家庭〜変わり果てた家族愛

 

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ジェシーが銃を探しに両親の家に忍び入るシーンですが、金庫を探っている傍らの壁に、ジェシーが小さい頃に両親が印したであろう身長の記録があります
私も小さい頃は、家の柱で身長を測っては、両親が日付を記しておいたものです。皆さんもそんなご経験がありませんか?
そのことからジェシーが他の子供と同じように、とても愛され育ったことが分かりますね。
ですが、一方で金庫を開けようとする際に、昔は暗証番号がジェシーの誕生日だったのに関わらず、今やジェシーの弟の誕生日に変わっていた事が、壁に記された過去の愛情とは裏腹に落ち溢れてしまったジェシーの現在を皮肉に描いています。
ただジェシーは弟のことを愛していましたし、過去のテレビドラマの中でも弟の過ちをかばう様なシーンもあり、両親にこれ以上の失望を与えたくない、弟のことだけは期待して普通の家族の様に生活してほしいというジェシーなりの家族への愛情が伝わります。

まとめ

テレビドラマのブレイキング・バッドから、ジェシーは、誰も傷つけたく無いという優しい心を持つ一面、救いようが無いような哀れな一面、またキュートでお茶目な一面、不器用で恥ずかしがり屋な一面があり、どこか応援してしまいたくなる、そんな憎めないキャラクターでしたね。
そんなジェシーが、映画「エルカミーノ」では、どの様に過去と向き合っていき、未来に突き進んでいくのかが見どころとなっています。
自分が麻薬精製に関わる一方で、愛しの恋人であったジェーンを、皮肉にも麻薬の摂取によって亡くしてしまいましたが、映画の最後に、一緒に車に乗るジェーンの姿を思い返すジェシーの姿から、どれだけジェシーがジェーンを思っていたかが分かりますね。
エルカミーノを見る前に必ずテレビドラマシリーズのブレイキング・バッドを見ることをおすすめします。
エルカミーノの映画の中には、テレビドラマシリーズからの多くのキャラクターがでていますし、沢山のヒントが埋め込まれていますよ。
テレビドラマシリーズを見ていないと難しく、楽しみも半減してしまいますので、主人公のジェシーのキャラクターをより深く理解するためにも、是非ブレイキング・バッドのテレビドラマシリーズを見てくださいね(^^)
読んでくださいましてありがとうございました♪